外壁が劣化すると、家の美観が損なわれるだけでなく、雨や紫外線などの影響を受けやすくなります。しかし、外壁塗装は費用がかさむため、依頼を躊躇っている方は少なくありません。そこで今回は、外壁塗装の費用相場をまとめてみました。費用がかさむ理由と抑える方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装の費用相場は家の規模や住環境によって変わる
外壁塗装は、家の美観を保つだけでなく、雨や紫外線といった外的要因からも守ってくれます。そのため、状態を維持するには、定期的なメンテナンスが必要です。しかし、どれくらいの費用がかかるのか、どのタイミングで依頼したらよいのか、きちんと把握できている方は少なくありません。事前に知っておくことで、賢くメンテナンスできるでしょう。
一軒家の費用相場
外壁塗装の費用相場は、100万円前後です。ただし、家の規模や住環境などによって変動するため、塗装面積が大きければ、当然相場より高くなります。一軒家の場合、1階と2階すべての床面積を含みます。たとえば、一般的な間取り(延べ床30~40坪程度)の費用相場は80~130万円程度です。建物が縦に長くなることで、足場の設置が必要になり、塗装面積も広くなるからです。
平屋の費用相場
平屋は高さがないため、足場を組む必要がありません。外壁塗装の費用相場も60~100万円程度と少し安くなるでしょう一方で、平屋のタイプによっては塗装面積が増えるため、2階建て以上に費用がかさむ場合があります。
費用の内訳
外壁塗装に含まれる費用は、足場・高圧洗浄・養生・下地処理などさまざまです。廃材を処分する費用も含まれるため、塗料作業は全体の約30~40%程度といわれています。メイン作業とは別の費用がかかることから、不安に感じる方も多いでしょう。しかし外壁塗装は、そのほかの作業をきちんと行うことが、仕上がりに大きく影響します。費用だけで判断せず、内訳までしっかり確認しておくことが大切です。
費用を決める要素とは
外壁塗装の費用相場は、家の大きさ・塗料の種類・工事範囲の3要素で決定します。そのため、同じ一軒家でも、30坪と60坪では費用相場は大きく変わってくるでしょう。塗料は、種類によって1,000円以上の差が出るといわれています。当然、グレードが低いほど安くなりますが、そのぶん劣化も早いため、長持ちさせたい方は多少値が張ってもグレードの高い塗料がおすすめです。
工事範囲についても、ほかの塗装を同時に行うと費用は大きくアップします。一方で、まとめて施工することで、足場代や人件費を1回で抑えられるのはメリットでしょう。
外壁塗装の費用がかさむ理由
外壁塗装は、複数の要素が重なることで費用がかさみます。とくに「工期」は、費用相場に大きく影響するため、工事期間が長くなるほど費用も高くなるでしょう。工期がかかる
外壁塗装にかかる期間は、10~14日程度です。工事の範囲が広くなると、14日以上かかる場合もあります。もちろん、費用を抑えることは可能です。代替え案を提案してくれる業者もあるので、事前に確認しておくと安心でしょう。
外壁の状態が悪い
同じような家の大きさであっても、外壁の状態が悪いと費用が高くなる場合があります。たとえば、ひび割れや塗膜の浮き、コーキング割れなどです。これらは緊急事態といってもよいほど状態が悪いため、下地処理や古い塗膜の除去などの工事が必要になります。外壁塗装は、作業する工程・項目が多いほど費用が高くなるので、目に見えて劣化が進んでいる場合は注意が必要です。
塗装面積が広い
症状は軽くても、塗装面積が広くなると総額費用は高くなります。とくに複雑な形状をした家や窓が少ない家は、建物が大きくなくても外壁の面積が広いので、高額になりやすいでしょう。足場の設置が必要
建物の構造や周囲の環境によっては、足場の設置に手間がかかります。たとえば、複雑な形状や近隣住居と距離が近い、木や電線があるなどです。これらに該当する家は、スムーズに足場を設置できないので、費用が高くなりやすいでしょう。使用する塗料が多い
ひと言に塗料といっても、種類はさまざまです。最近は「ツートンカラー」の家も増えているので、業者によってはワンカラーでの塗り替えができない場合があります。使用する色が増えれば、当然費用は高くなります。できるだけ安く抑えたい方は、ワンカラーに対応した業者を選ぶか、ひとつの色でもおしゃれに見えるカラーを選ぶとよいでしょう。
カラーセラミックやリンクスなど、高級感のある塗材を取り入れるのもおすすめです。
外壁塗装の費用を抑える方法
費用がかさみやすい外壁塗装ですが、費用を抑えることもできます。ここでは、一般的な費用を抑える方法を紹介します。塗料の種類を変える
費用に大きく影響するのが塗料の種類です。塗料を上手に調整することで、耐久性を維持しながら、費用を抑えることができます。主な塗料の種類は、アクリル系・ウレタン系・シリコン系・ラジカル系の4つです。
アクリル系は、色の種類が多いことと安さがポイントになります。最近は使用される頻度が少なくなっていますが、耐用年数3~8年と手軽に塗り替えるのにおすすめです。
ウレタン系は、比較的どんな場所でも使用できます。シリコンの下位互換になり、価格は1,500~2,500円、耐用年数は5~10年とアクリル系より長持ちします。
シリコン系は、もっとも多く使われている塗料です。撥水・防汚・耐熱性などに優れており、価格は1,800~3,500円、耐用年数は7~13年としっかりしています。
ラジカル系は、耐久性の高さと低汚染機能に優れているのが特徴です。価格は3,000~5,000円と高いですが、耐用年数も12~15年と4つの中で一番長いでしょう。
耐用年数が長いものは、メンテナンス費用を抑えられるため、長い目で見ると経済的に安心です。一方で、今の家を手放す予定の方や引っ越しを検討している方にとっては少々デメリットです。住む期間も含めて塗料を選ぶと、費用の負担も抑えられるでしょう。
閑散期を狙う
依頼する時期も、外壁塗装の費用に影響します。たとえば、春や秋などの繁忙期です。この時期は依頼する人が集中するため、割引や値引きを実施していない業者も少なくありません。一方で、梅雨や冬の閑散期は、依頼が大幅に減ります。それに合わせて値引きも増えるので、費用を抑えるにはもってこいでしょう。
ただし、梅雨時期は天候によって工期が長引きやすいので、注意が必要です。
専門業者を選ぶ
ハウスメーカーやリフォーム会社よりも、外壁塗装に特化した専門店のほうがお得です。というのも、ハウスメーカーやリフォーム会社は、外壁塗装を下請け業者に依頼するケースが多いからです。また、外注すると「中間マージン」が発生するので、そのぶんの費用が見積額に上乗せされます。専門店なら、一貫工事を行っているところが多いため、費用がかさむ心配がないでしょう。
火災保険を利用する
外壁塗装を行う理由が「自然災害」や「突発的な事故」」だった場合に限り、火災保険が適用されます。ただし、保険適用の条件は保険会社やプランによって異なるので、利用したい方は事前に確認しておきましょう。自治体によっては、補助金制度を導入しているところもあります。
一括見積りサービスを利用する
外壁塗装の費用は業者によって異なります。同じ工事内容でも数十万円の差が出る場合があるので、事前に相見積りを依頼し、内容をきちんと確認しておくことが大切です。「どこに依頼したらいいかわからない」という方は、一括見積りサービスを利用するのもおすすめでしょう。複数社を比較できるので、より自分に合った業者へ依頼できます。